商品名は、ズバリ「BOX」!

直訳すれば箱。だが、そのBOXという3文字は、間違いなくボクシングをイメージさせる。ボクシングの世界では、審判は、「ファイトしなさい!」という意味で、「BOX!」と両選手に呼びかける。ボクシングをやっている人間からすれば、「BOX」という言葉のメッセージは、ストンと胸に落ちる。

「この商品は、ボクサーとの付き合いからヒントをもらって始まったものですから。ボックスって面白い言葉でしょう?」
エムジーファーマ社の開発責任者、中西潮も、お気に入りの命名である。
BOXをひとことで表現するならコンディションサプリとでも言おうか。
構想2年。
そこには、中西のこんな理念がつまっている、
「減量の必要な競技の選手は、様々な減量方法をとりますよね。早目に落とす人や急に1週間ほどでドンと落とす人もいます。でも、共通しているのは、べストコンディションで戦いたいという思いです。でも、どうしても減量をするとパフォーマンスが落ちます。だから、マラソンは、べストコンディションをいかに維持するか。ボクシングは、短期間勝負だか、べストコンディションをいかに崩しにくくするかに労力を裂きます。そのお手伝いがしようというコンセプトの商品が、このボックスなんです」
中西は、ボクサーやマラソンランナー、柔道家など多くのアスリートと接してきて、減量の悪影響は、ナチュラルウエイトで練習がしっかりできていないことに尽きるのではないかと考えてきた。「BOX」は、簡単に言えば、ナチュラルウエイトでべストパフォーマンスを維持して、長く練習できるようにするための補助サプリである。練習する直前に摂取することで、パフォーマンスの元となるエネルギー合成システムが活性化され、体脂肪などが燃えやすくなる。
しかも、わずか30mlなので、体重が増えるリスクが少ない。
試合直前のボクサーは、満足に水も飲めない。うがいするだけで、口元を濡らして、水は吐き出す。満足に食事も摂れないからエネルギーも補給できない。
たいてい、この種類のサプリ飲料は、200mlや500mlの量があるタイプで、体重制限のあるボクシングやレスリング、柔道、ウエイトリフティングなどの競技の人は手が出せない。だが、このBOXには、採算を度外視して、そういう他社製品の倍ほどの成分が入っていて、しかも、身体の水分も増えずに燃焼系を作動させる。
べストパフォーマンスを出しやすい肉体コンディションを整えるサプリなのだ。つまり、計量のぎりぎりまで、高いパフォーマンスを出しての練習が可能になるのである。
疲労回復効果のあるとされるクエン酸も成分に入っている。
昔は、疲れたら「梅干を舐めておけ!」とよく言われたものだ。なるほど、梅干には疲労回復に効果があるとされているクエン酸が入っている。実際、アスリートの方々にヒアリングすると、「疲れている時は酸っぱいものの方が飲みやすい」との意見が多かった。
だからBOXは味覚的には酸味が強い。疲れている時にも飲みやすくしてある。
コンセプトは、「目覚めよ!筋肉!」でもある。
ボクサーなどのアスリートを意識したが、もちろん、スポーツを愛する一般の方々にも、ぜひ試して欲しいと考えている。
「運動をこれから始めたい人や、運動をし始めている人にオススメです。使っていない筋肉を目覚めさせてくれますから基礎体力を早く取り戻せます。ジョガーの人が走る前や、自転車通勤されている人が通勤前とかに飲んでもらうと最適です」
実は、この「BOX」には、隠れた誕生秘話がある。アスリートのパフォーマンスアップをなんとかサポートしたいという中西の情熱が生み出した商品だった。

年間300試合のボクシング観戦から生まれた商品構想

エムジーファーマ社の中西潮は、年間、50日、300試合はボクシングの試合を見る。
 特定健康用食品「ナップルドリンク」をモニターしてくれているボクサーの試合があると、大阪、名古屋、東京の聖地、後楽園ホールと、西から東まで飛び回っている。昨年は名城信男のWBC世界Sフライ級タイトル戦の応援のため、洪水で入国制限されていたタイのバンコクまで大きな日の丸を持って駆けつけた。ボクサーから親しみをこめて「ウシオさん」とファーストネームで呼ばれる中西は、その「ナップルドリンク」&新商品「BOX」の開発責任者であり、プロモーション活動をも行う同社の顔。ひょろっとしてて、弱々しいが、リングサイドから突如、大声を張り上げる情熱家だ。時には、困っているアスリートにメンタルトレーナーや栄養士を紹介するなど協力を惜しまない。
 彼は、なにも昔から根っからのボクシングマニアだったわけではない。ナップルドリンクの開発後にアスリートを中心にプロモーション活動を展開したいというビジョンを抱き、3年前に人を通じて大阪長居にある六島ジムを初めて訪問したのがスタートである。
「ボクシングジムは、怖いところだと聞かされて訪れたんですが、居心地はよかったんです。学生時代に寮暮らしだったので、何かその雰囲気に似ていて懐かしい気がしました」
 最初に「ナップルドリンク」のモニターになってくれたのが、細川貴之(六島)、村井勇希(グリーンツダ)の2人である。その後、元WBA世界ミニマム級王者、星野敬太郎が会長を務めるコパン星野敬太郎ジムや、世界に戦いの場を移して活躍中の石田順裕や、元WBA世界Sフライ級王者の名城信男、元東洋太平洋Sバンタム級王者の大橋弘政ら、人から人へとナップルの輪が徐々に広がっていく。
 中性脂肪の上昇を抑える効果のある「ナップルドリンク」は、減量に苦しむボクサーの好評を得た。「ナップルドリンク」を使っているボクサーは、一様に「減量が楽になった」との評判である。村井や大橋は、「2㌔は違う」と具体的な数字を出し、細川は、「減量がいらなくなった」とまで絶賛するのだ。
 それでも中西は、「自分でやってみなければボクサーの人の気持ちはわからない」と自らも六島ジムに月謝を払って入門した。
「若いときは、みんな遊びたいでしょう。なのに、そういうものをほとんどシャットアウトして、ひたすら毎日、練習している。そういう世界は魅力。そんな苦しいことを継続してできる人はいませんよ。尊敬したい。私は、自分ができないことをやる人が好きなんです。これだけは無理っていうスポーツが好きなんですよ」
「ちゃらい」「軽い」がもてはやされ、「一生懸命はかっこ悪い」とされる時代に、ボクサーたちのストイックな姿は、中西には衝撃的だった。
 なおさら、ボクサーへのリスペクトの念が強まった。
「やっぱり試合を見にいかないとあかんと思って、そこから見にいくようになりました」
 初めてタイトルマッチを応援したのが、名城信男のウーゴ・カサレスとの再戦となるWBA世界Sフライ王座の防衛戦である。僅差の判定の末、敗れたが、最終ラウンドまで魂を剥き出しにしたような戦いには感動があった。日本バンタム級王者の安田幹男は、現在WBC世界バンタム級王者となった山中慎介(帝拳)に敗れたが、その世界レベルの強打者に堂々と正面から勝負した姿には心を奪われた。
「勝利も敗北もたくさん見てきました。でも、プロの場合、いい試合をすれば次につながるんです。いい試合を続けられるようにサポートができればいいと考えました」
 中西が、フォローしているのは、ボクサーだけではない。
 その活動は幅広い。
 マラソン界では、現在、大阪桐蔭の駅伝部コーチで旭化成時代にオリンピックを狙っていた高尾憲司、柔道界では、全日本選抜の65㌔級で優勝経験があり、現在、大阪産業大の柔道部監督の内村直也もいる。聴覚障害者のビーチバレー「デフビーチバレー」の支援もしていて、先日、元WBA世界Sフライ級王者、飯田覚士が推奨する動体視力を鍛えるビジョントレーニングをデフバレーの日本代表チームに伝えるための橋渡しもした。
 そういうアスリートと触れ合いながら、中西は、アスリートのパフォーマンスをアップさせる手助けになるサプリはないだろうかと考えるようになってきた。
 特に意識したのは減量の必要な競技においてのコンディショニングのサポートである。
 RK蒲田ボクシングファミリーの会長で、元日本、東洋Sフライ級王者の柳光和博会長からは、「飲んですぐ体脂肪を燃やせるようなサプリがあれば便利。他にも似たようなサプリがあるが量が多くて減量をやっているときには一本は飲めない。少量のものならボクサーは嬉しい」という声も届いた。
 中西は2010年の12月くらいから新商品の構想をスタートさせ、ついに、2012年夏に新たなアスリート用のコンディショニングアップサプリを開発したのである。
 アスリートたちが紡ぐ新たなる物語の側には、いつもBOXを。
中西の想いは、熱いアスリートの戦いのように終わりはない。