アシュタンガヨガで体とマインドをつかむ 山口つぐみアシュタンガヨガで体とマインドをつかむ 山口つぐみ

- 今ではカルチャーセンターでも人気のヨガですが、山口さんが取り組むアシュタンガヨガには、どんな特徴があるのでしょうか?

山口ヨガとストレッチはどう違うの? と思われるかもしれません。ヨガの動きには、確かにストレッチと同じものも含まれていますが、まずは、呼吸を意識するところが大きく違います。アシュタンガヨガでは口は閉じたまま、鼻から吸って鼻から息を出します。腹式ではなく、胸式呼吸です。また、ヨガは精神と肉体と魂を結びつけるものです。呼吸がむすびつけ精神集中のカギとなります。アシュタンガヨガは、インドの(SriK Pattabhi Jois)パタビジョイス師によってこの伝統あるヨガの 8部門を現代の人々が分かりやすく学べるように具体的にしたのがここで紹介するアシュタンガヨガ。

- 8つの枝部門とは、どんな内容なのでしょうか?

山口8つの中には、道徳的なものや、浄化、呼吸や集中、瞑想といった部分が含まれており、そのうち3番目にある『アーサナ』が、多くの人がヨガと言われてイメージするエクササイズのポーズを含みます。4番目にあたる『プラーナーヤーマ』も、呼吸のコントロールをおこなうので、フィットネスクラブで多ヨガは、3番目と4番目を扱うことが多いです。
アシュタンガヨガは、太陽礼拝(サンサリテーション)・スタンディング・シッティング・逆さのポーズ・ フィニッッシングの各ポーズから構成され、 ポーズからポーズへ途切れることなく流れるような動きでフロウする=ビンヤサスタイルです。

- 山口さん自身は、どんなきっかけでヨガに出会ったのでしょうか?

山口今でこそ心や精神など内面へ
の興味が強いですが、もともとは洋
服やファッション、お化粧が大好きで、美容専門学校を卒業して化粧品会社のビューティーアドバイザーになったんです。でも、自分が好きだということと、仕事で売上げを立てるのは、働いてみたら色々と違っていました。立ち仕事だったということもあり、心身ともに、日々の疲れがどんどんたまっていきました。そして20代半ばには、仕事で体の調子も悪くなりました。とくに生理痛がひどかったですね。
もともと、学生時代はずっと運動していたのにやめてしまっていたので、何か動きたいと思っていたときにヨガと出会いました。真剣にスポーツに取り組んでいた頃の、気持ちよさを思い出させてくれましたね。そしてヨガの本に、今もお世話になっているIYCのスタジオを知り、アシュタンガヨガを始めました。そうしたらどんどんのめり込んで、仕事が休みの日だけでなく、早番勤務なら終業後にヨガをしないと気が済まなくなっていきました。だんだん、生活のなかでヨガの割合が増えていき、そのまま流れで会社を辞めちゃって、今につながっています。たぶん、我慢できなかったんだと思います(笑)。インストラクターとしての仕事は、当時は充分にはなかった気がするんですけど(笑)。

- 悪くなった体調は改善されたのでしょうか?

山口私の場合は、生理痛がすごく改善されました。ヨガでは姿勢を意識したり、股関節や骨盤をよく動かします。100%とは言えないですが、姿勢からくる生理痛の問題は改善する部分が多いです。
骨盤の前傾などでも、スタイルを乱します。おしりが出て尾骨が上向き、胸が開いてペンギンのような姿勢で、女性ならセクシーで可愛いと言われる姿勢の人がいます。でも、それではコアがつかえないので、ヒップもたれてくるのです。また内臓が下垂した状態になり、すると、冷え、むくみ、生理不順といったさまざまな不調をまねくことにもなりかねません。ヨガでは骨盤を正しい位置に安定させ、歪みを改善させようとする動きが非常にありますよ。

- まだヨガを体験していない人へ、オススメの点を教えてください

山口ヴィンヤーサの呼吸と体を連動させて動くのが、わたしはすごく気持ちがいいのです。アシュタンガヨガそのヴィンヤーサのスタイルです。あと、家でもできるコンパクトさも好きです。もちろん、すべてのポーズをおぼえようとしたら、長い年月をかけねばならないのですが、最初の太陽礼拝だけでもとってもすっきりきもちがいいですよ。
静かに座ってあぐらをかいて瞑想をするのは、わたしにはすごく難しかったです。
でも、動きながら、自分の体と心をみるのは、じっと瞑想するよりも昔のヨガを始めたころは、はじめやすかったです。動く瞑想といった感じですね。とくに忙しい日常を過ごさなければならないかたにも生活に組み込れてほしいですね

- エクササイズだけでなく、何となく感じる生きづらさをヨガが和らげてくれそうですね。

山口ヨガは、自分で自分のことを知る、ひとつのツールとして使いやすいと思います。気持ちが沈んでマイナス思考になっていたとしても、それは悪いことと否定するのではなく、そういった自分がいたと再発見できます。生きていくうえで、過ごしやすい柔軟性のようなものをくれると思います。
私自身、いま29歳となって、体も食べるものも、外だけでなく内の変化にも気づいてきました。ヨガを知ったおかげで、これから30代、40代、50代と変わっていく自分の様子を見られるのが楽しみです。

山口 つぐみ Yamaguchi Tsugumi

ヨガインストラクター。美容専門学校を卒業後、化粧品会社にビューティーアドバイザーとして勤務。雑誌でIYCインターナショナルヨガセンターを知り、2004年にアシュタンガヨガと出会う。会社員として働きながら、ヨガをすると仕事の疲れがとれ、心身のリフレッシュができることに気づき、心と体に大きな変化を感じ、ヨガに楽しみを見出す。2006年に化粧品会社を退社、ヨガインストラクターとして活動を始める。ケンハラクマ監修の白夜書房出版「キレイになるヨガvol.2」や株式会社ユーキャン「通信教育用ヨガ教材」ではメインモデルとして出演。2006年から2010年まで毎年ヨガフェスタに講師として参加。現在、IYCインストラクターとして「キレイになるヨガ」や「アシュタンガヨガ」、オリジナルの「ヴィンヤサヨガクラス」の指導、またsuriaアンバサダー・イメージモデルとしても活動。その他各メディアでもモデルとして活動中。