第6回ボクシングナイトレポートをアップしました


 満員となった会場を見渡して、MCのワールドスポーツジムの藤原俊志トレーナーは、「いつもと雰囲気が違いますね。会場の匂いがちゃいますやん」と言った.WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志さんを迎えて11月5日、西麻布のライブハウス、音楽実験室「新世界」で行われた第6回「緩くて深いボクシングナイト」は、お客さんの半分以上を女性が占めた。

 Three 6 Mafiaの「It’s A Fight」に曲で壇上に登場した内山さんも、「ビックリしました。僕の試合は、9割以上が男性で、友達におまえの試合は男しかいねえと言われているんですが」の第1声。“内山さんはモテルのだ”ということを発見、確認するところからトークライブは始まった。

 まずは、統一戦の話が盛り上がっていたWBC世界スーパーフェザー級王者、粟生寛之選手の防衛失敗の話題からスタートした。藤原トレーナーは「いつもに比べてキレと動きが悪かった。途中でなにかした変化が欲しかった」という意見を述べると、内山さんも「最初から最後まで同じパンチをもらってしまっていましたね。待っていて、ペースを戻せなかった」と感想を語った。

粟生が防衛を成功した場合のコメントまで考えていたそうだが、日本人同志の井岡vs八重樫に続く統一戦というビッグファイトは、ひとまず流れてしまうことになった。

しかし、内山さんは、「特別、残念だは思わなかった」という。

「粟生を目標に頑張っているわけではないですからね。僕もモチベーションはそこじゃない。目の前に次の試合があるのに、毎回、毎回、取材などで統一戦の話を聞かれることに正直疲れていた部分もある。僕は基本的に目の前の試合のことしか考えないんです」

そこから、なぜ、内山さんが、目の前の試合しか考えなくなったのか、という話にトークは、どんどんと深まっていった。

 一番、心に残ったのは、朝練習を一度でも、さぼってしまうと心が弱くなるから、試合が終わると、1週間くらいの休息後に、すぐに朝練を再開するという話。雨が降れば、場所をジムに変えるなどするが、決めた練習は、絶対に妥協せずにやり通すという。

「一日休むと心が弱くなる。これだけやったんだという自信が自分に欲しいんです」

内山さんの強さの源流には、こういう克己のメンタルがあるのだろう。

大晦日決戦となる暫定王者のブライアン・カサレスとの対戦についてや、パンチ力、試合への準備の仕方、はたまた、自由な時間の時間の使い方から、初キッスの話まで、ボクシング外の超緩い話までに発展して、会場は多いに盛り上がったが、ボルテージがグッと上がったのは、シークレットゲストとして、突如、お客さんとして来てくれていた拓大ボクシング部の後輩になる元WBA世界ミニマム級王者の八重樫東さんが登場してくれたトークの後半。1年、4年の関係にある先輩後輩の拓大ボクシング部時代の話は、爆笑に次ぐ爆笑で、ときには、ちょっといい話もあって、あっという間に、ボクシングナイトの2時間が過ぎた。

恒例のお客さんとの質疑応答のコーナーでは、シャドーボクシングまで披露してくれた内山さんと八重樫さん。本当にありがとうございました!